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「ナージャ!」 フランシスの腕の中で、ナージャは、笑顔を見せた。 「生きていたんだね、よかった・・」 「フランシス・・」 フランシスはナージャの腕を取った。 「帰ろう、ロンドンへ。」 そこへ、キースが割り込んできた。 「ナージャは渡さない。お前にはメリーアンがいるだろう。」 そう言ってキースはナージャの腕を取り、フランシスから引き離した。 「ナージャ、僕が愛しているのは君だけだ!きっと君を迎えに行くから!」 フランシスは、2人が消えた路地に向かって叫んだ。 「今夜は楽しかったわ、ありがとう。」 食事を終え、レストランを出たシュティファニーは、上機嫌でバーベンブルクに微笑みながら言った。 「いいえ、私もあなたのような素敵な方と素敵な夜を過ごせてよかったです。」 そう言うと、バーベンブルクはホテルのキーをシュティファニーに見せた。 「あなたとまだお話がしたい。時間の許す限り・・」 シュティファニーは一瞬、ためらったが、夫のことが頭をよぎった。 「ええ、いいわ。」 バーベンブルクは、自分の腕の中に抱かれているシュティファニーを見て、満足げな笑みを浮かべた。 Novel&Message by 千菊丸さん |