|
ローズマリーは、パリへとやって来た。 「ティエリ」を確認すると、赤いフェラーリを店の前に停め、ブティックに入った。 「いらっしゃいませ。」 オーナーらしい人物がローズマリーに応対した。 「アルフレート=フェリックスはいるかしら?彼に私のドレスを作ってもらいたいの。」 「少々お待ち下さい。」 オーナーはそういうと、店の奥へ引っ込んだ。 しばらくして、オーナーはアルフレート=フェリックスを連れてきた。 「お待たせしました。アルフレート=フェリックスです。」 ローズマリーはアルフレート=フェリックスをつぶさに観察した。 黒髪に、透き通るような翠の瞳。そして左頬の傷。 (写真で見た通りだわ) ルドルフから渡されたアルフレート=フェリックスの写真と、目の前のアルフレートは同一人物だ。 「私は・・ローズマリー。今回あなたに、今度の撮影に使うドレスを作ってもらいたいの。できるかしら?」 「はい、お任せ下さい。」 アルフレートは柔和な笑みをローズマリーに浮かべた。 「そう、任せたわ。」 (この仕事が終わったら、あんたに命はないのよ、アルフレート=フェリックス) Novel&Message by 千菊丸さん |