百合と薔薇

第40話:接近


作:千菊丸さん
ローズマリーは、パリへとやって来た。
「ティエリ」を確認すると、赤いフェラーリを店の前に停め、ブティックに入った。
「いらっしゃいませ。」
オーナーらしい人物がローズマリーに応対した。
「アルフレート=フェリックスはいるかしら?彼に私のドレスを作ってもらいたいの。」
「少々お待ち下さい。」
オーナーはそういうと、店の奥へ引っ込んだ。
しばらくして、オーナーはアルフレート=フェリックスを連れてきた。
「お待たせしました。アルフレート=フェリックスです。」
ローズマリーはアルフレート=フェリックスをつぶさに観察した。
黒髪に、透き通るような翠の瞳。そして左頬の傷。
(写真で見た通りだわ)
ルドルフから渡されたアルフレート=フェリックスの写真と、目の前のアルフレートは同一人物だ。
「私は・・ローズマリー。今回あなたに、今度の撮影に使うドレスを作ってもらいたいの。できるかしら?」
「はい、お任せ下さい。」
アルフレートは柔和な笑みをローズマリーに浮かべた。
「そう、任せたわ。」
(この仕事が終わったら、あんたに命はないのよ、アルフレート=フェリックス)










Novel&Message by 千菊丸さん


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