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ナージャはキースだとは知らず、フランシスと密会を重ねていった。 5ヶ月後。 ナージャは生理が来ないことに気づいた。 それと貧血がよく起こることも。 (きっと疲れているのかしら?) ナージャは学校の帰り道、気を失い病院に運ばれた。 「お母様ですね。」 娘を心配するコレットの前に、産婦人科の医師が来た。 「はい。そうですが・・」 「娘さんは妊娠しています、現在5ヶ月です。」 コレットは目の前が真っ暗になった。 「ナージャ、妊娠しているってほんとうなの?」 (妊娠・・私が・・?) ナージャはこのとき、フランシスの子を妊娠していると初めて知ったのだった。 「フランシスさんとの子なのね。」 コレットはそう言って微笑んだ。 「お産みなさい、ナージャ。愛する人の子を産みたい気持ちは、私が一番よくわかっているから。」 妊娠が判って数日後、ナージャはフランシスにこのことを伝えようと、週末にロンドンへと向かった。 ハーコート邸でフランシスの姿を探していると、2階の廊下から聞き覚えのある声がした。 「これで私はフランシスと結婚できるわ。」 メリーアンが上機嫌にスキップを踏みながら廊下を歩いていた。 その時、ナージャとメリーアンは目があった。 メリーアンは鬼のような形相でナージャに詰め寄っていった。 「またあなたなの?フランシスの前から消えてよ!!」 「私、フランシスに大事なことを・・」 「どういうこと?」 「フランシスとの間に、赤ちゃんが・・」 メリーアンはナージャの妊娠を知ってショックを受け、やがてそれが激しい憎しみへと変わった。 「あなたにフランシスは渡さなくてよ・・」 そう言うとメリーアンはナージャを階段へと追いやった。 「フランシスはわたくしの物なの。あなたなんかに渡すものですか!永遠に消えてよ!」 そう言うとメリーアンはナージャを突き飛ばした。 ナージャは全身を強く打ちながら階段を転がり落ちた。 「どうしたんだ、一体・・ナージャ!!」 騒ぎを聞きつけたフランシスが階段の下で倒れているナージャに駆け寄った。 「ナージャ、しっかりして、ナージャ!!」 「赤ちゃんが・・赤ちゃんが・・」 見ると、ナージャの周りに血だまりが出来ている。 「誰か、救急車を!!」 キースの子を妊娠してしまったナージャ。 フランシスの子を妊娠したと知ってナージャを階段から突き落としたメリーアン。 10代で妊娠・・ナージャはこれからどうなるんでしょう? Novel&Message by 千菊丸さん |