百合と薔薇

第27話:魔手


作:千菊丸さん
ナージャは、フランシスと引き裂かれたことの痛手から立ち直らなかった。
嘘の記事によって、フランシスとの縁談は白紙に戻される。
もう、フランシスとは会えない。
もう、あの幸せな時間は戻ってこない。
(嫌、そんなの嫌!!)
ナージャはまた涙に暮れる日々を送った。
一方、ロンドンではフランシスとナージャの破談の噂を聞き、キースはほくそ笑んでウィーンへと向かった。
プレミンジャー家の門番は、キースの顔を見ると門を開けた。
公爵は出張で留守だった。
「すいません、ナージャさんはいらっしゃいませんか?」
そう言うとキースはコレットに微笑んだ。
「まぁ!是非あって下さいな!」
コレットは急いで娘の部屋に走った。
「ナージャ、ナージャ!フランシスさんがお見えよ!」
ナージャはすぐに飛び起き、急いで身支度を始めた。
「フランシス!!」
ナージャはそう言ってキースの胸に飛び込んだ。
「ナージャ、僕も会いたかったよ。」
キースはそう言ってナージャに微笑んだ。
「フランシス、あなたが好きよ。あの記事をあなたは信じてはいないわよね?」
「・・ううん。僕はそんなもの、信じないよ。」
そう言ってキースはナージャを抱き寄せた。
「愛してるよ、ナージャ。もう君を、離さない。」
「フランシス!」
それから若い2人は情熱のままに、愛し合った。

ナージャが波乱の人生が今、始まろうとしていた。









キースとナージャ、愛し合ってしまう。
フランシスとナージャが破談寸前だと知ったキースの行動、計算高いです。
これからナージャ、アニメ本編と同じく、運命に翻弄されます。

Novel&Message by 千菊丸さん


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