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シュティファニーが去り、ルドルフは、アルフレートと幸せな日々を送っていた。 しかし、シュティファニーとルドルフの結婚は、ほぼ決まりつつあった。 時は経ち、2000年10月1日。 ルドルフはウィーン・アウグスティーナ教会で、ベルギー物産の令嬢・シュティファニーと結婚式を挙げた。 式の前、ルドルフはアルフレートを呼んだ。 「お前に、渡したいと思っていた。」 そう言うと、ルドルフは首に豪華なロザリオをかけた。 「誕生日プレゼントだ。Happy Birthday, アルフレート。」 それは、中心にサファイアを嵌め込み、真珠の装飾を施してあるものだった。 「こんなもの、いただけません・・」 アルフレートがロザリオを外そうとすると、ルドルフが彼の手を押さえた。 「お前に持っていて欲しい。愛する人に。」 「では・・」 アルフレートは照れ臭そうにロザリオをシャツの中にしまった。 式の準備が整い、ルドルフは控え室を出た。 式場には、あの醜女が立っている。 ルドルフは憂鬱で押しつぶされそうだった。 目を閉じ、アルフレートの笑顔を思い浮かべた。 私はアルフレートといつか幸せになる。 ルドルフは、闘牛に臨むマタドールのように、堂々と式場に入っていった。 ルドルフ様、シュティファニーと結婚する。 17歳の若さで、好きでもない相手と結婚するルドルフ様・・好きな相手を選べない・・悲しいことです。 ルドルフの心は、アルフレートのものです。 次回予告。 ルドルフと結婚したシュティファニーは、アルフレートを快く思わず、何かと辛く当たる。 アルフレートはルドルフと密会し、2人の愛は深まってゆくのだが・・ Novel&Message by 千菊丸さん |