百合と薔薇

第18話:ルドルフの憂鬱


作:千菊丸さん
シュティファニーが去り、ルドルフは、アルフレートと幸せな日々を送っていた。
しかし、シュティファニーとルドルフの結婚は、ほぼ決まりつつあった。
時は経ち、2000年10月1日。
ルドルフはウィーン・アウグスティーナ教会で、ベルギー物産の令嬢・シュティファニーと結婚式を挙げた。
式の前、ルドルフはアルフレートを呼んだ。
「お前に、渡したいと思っていた。」
そう言うと、ルドルフは首に豪華なロザリオをかけた。
「誕生日プレゼントだ。Happy Birthday, アルフレート。」
それは、中心にサファイアを嵌め込み、真珠の装飾を施してあるものだった。
「こんなもの、いただけません・・」
アルフレートがロザリオを外そうとすると、ルドルフが彼の手を押さえた。
「お前に持っていて欲しい。愛する人に。」
「では・・」
アルフレートは照れ臭そうにロザリオをシャツの中にしまった。
式の準備が整い、ルドルフは控え室を出た。
式場には、あの醜女が立っている。
ルドルフは憂鬱で押しつぶされそうだった。
目を閉じ、アルフレートの笑顔を思い浮かべた。

 私はアルフレートといつか幸せになる。
ルドルフは、闘牛に臨むマタドールのように、堂々と式場に入っていった。









ルドルフ様、シュティファニーと結婚する。
17歳の若さで、好きでもない相手と結婚するルドルフ様・・好きな相手を選べない・・悲しいことです。
ルドルフの心は、アルフレートのものです。

次回予告。

ルドルフと結婚したシュティファニーは、アルフレートを快く思わず、何かと辛く当たる。
アルフレートはルドルフと密会し、2人の愛は深まってゆくのだが・・

Novel&Message by 千菊丸さん


第17話へ戻る / 貰いモノは嬉し!へ戻る