百合と薔薇

第15話:傷心のメリーアン


作:千菊丸さん
ナージャ達がブリュッセルで最後の公演を行っている間、フランシスは公演を最後まで見ていた。
公演が終わり、ナージャの元に行こうとしたとき、フランシスの前にメリーアンが立ちふさがった。
「あなたに、お話があるの。」
そう言うとメリーアンはフランシスの腕を引っ張り、近くのホテルのカフェへと連れて行った。
「私、あなたのこと、好きです。」
メリーアンはフランシスに告白した。
フランシスはコーヒーを一口飲むと、眉をひそめた。
「僕は、君とは妹としか見ていない。申し訳ないけれど、君の想いには応えられない。」
「あなた、ナージャが好きなのね?」
メリーアンはフランシスを睨んだ。
「そうだ。僕はナージャが好きだ。あの子といると心が安らぐ。」
メリーアンの美しい顔がひきつった。
「そう・・わかったわ。ナージャのところに行ってくださいな。」
彼女はバッグをつかむとカフェを出た。

メリーアンは泣きながら路地を歩いていた。
(フランシス、私はあなたの恋人ではないのね。私はいつまでも妹なのね・・)
もうフランシスの心はナージャのもの・・。
フッと、メリーアンは笑った。
ふと路地を見やると、フランシスとナージャが歩いていた。
楽しそうに会話をする2人。

メリーアンの心に、激しい愛憎の渦が巻き起こった。

2人の姿を路地裏から覗き、メリーアンは1人ほくそ笑んだ。
「めちゃめちゃにしてあげるわ・・」
私を振ったフランシスを許すわけにはいかない。
「粉々に2人の仲を叩きつぶして、息の根を止めてあげてよ、2人とも・・」
ブリュッセルの路地に、不気味な笑い声が響いた。









フランシスに告白するが振られ、ナージャとフランシスの仲を引き裂こうとするメリーアン。
メリーアンの暴走が、今、始まる。
ストーカー女・メリーアン誕生。
ファンの皆様すいません。

Novel&Message by 千菊丸さん


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