|
ナージャは、ローズマリーの言葉が脳裏から離れずにいた。 『あなたを地獄の底に突き落としてやるんだから・・』 嫉妬と、憎しみに歪んだ顔。 もう彼女は共にアップルフィールドで過ごしたローズマリーではない。 全くの別人なのだ。 ナージャはそうわりきろうとしたが、アップルフィールドの思い出と昨日のローズマリーの顔がダブリ、なかなかわりきれない。 (私は何をすればいいの?誰か、助けて!!) ナージャはフラフラと車道に飛び出していた。 その時、彼女の前に1台の車がやってきた。 キキーッ!! アクセルを踏む音が、空気を切り裂いた。 「大丈夫ですか?」 車から出たアルフレートが、ナージャに声をかけた。 「すいません、わたし、ぼうっとしていて・・」 我に返ったナージャは、アルフレートにひたすら平謝りした。 「いいんですよ、誰にでもそんなときがあります。家はどこなんですか?」 アルフレートはそう言ってナージャに微笑んだ。 (綺麗な人・・まるで天使様のようだわ・・) 「私はナージャ・アップルフィールドです。ダンデライオン一座の踊り子です。」 「私はアルフレート・フェリックスです。パリにあるハプスブルク家の別邸で働いてます。」 アルフレートはナージャの服についた泥を払ってやり、連絡先を書いたメモを渡した。 「何かあったら私に連絡をください。力になれるかどうかわかりませんが・・」 「ありがとうございます!!」 ナージャはアルフレートに礼を言うと、メモを大事そうに握って去っていった。 これが、プレミンジャー公爵の孫娘・ナージャとアルフレートとの出会いであった。 後に2人の出会いは、波乱を引き起こすこととなる。 ナージャとアルフレートの出会いを書いてみました。 アルフレートは17ですが、運転免許取ってるの?というツッコミには答えられません。パラレルですので。 ナージャとアルフレート、仲良くなりそうですね。 『明日のナージャ』とのコラボレーションなのに、ナージャ側の登場人物が全然出していないことに気づく(汗)。 これから出しますので・・。 Novel&Message by 千菊丸さん |