百合と薔薇

第11話:出会い


作:千菊丸さん
ナージャは、ローズマリーの言葉が脳裏から離れずにいた。
『あなたを地獄の底に突き落としてやるんだから・・』
嫉妬と、憎しみに歪んだ顔。
もう彼女は共にアップルフィールドで過ごしたローズマリーではない。
全くの別人なのだ。
ナージャはそうわりきろうとしたが、アップルフィールドの思い出と昨日のローズマリーの顔がダブリ、なかなかわりきれない。
(私は何をすればいいの?誰か、助けて!!)
ナージャはフラフラと車道に飛び出していた。
その時、彼女の前に1台の車がやってきた。

キキーッ!!

アクセルを踏む音が、空気を切り裂いた。

「大丈夫ですか?」
車から出たアルフレートが、ナージャに声をかけた。
「すいません、わたし、ぼうっとしていて・・」
我に返ったナージャは、アルフレートにひたすら平謝りした。
「いいんですよ、誰にでもそんなときがあります。家はどこなんですか?」

アルフレートはそう言ってナージャに微笑んだ。
(綺麗な人・・まるで天使様のようだわ・・)
「私はナージャ・アップルフィールドです。ダンデライオン一座の踊り子です。」
「私はアルフレート・フェリックスです。パリにあるハプスブルク家の別邸で働いてます。」
アルフレートはナージャの服についた泥を払ってやり、連絡先を書いたメモを渡した。
「何かあったら私に連絡をください。力になれるかどうかわかりませんが・・」
「ありがとうございます!!」
ナージャはアルフレートに礼を言うと、メモを大事そうに握って去っていった。

これが、プレミンジャー公爵の孫娘・ナージャとアルフレートとの出会いであった。
後に2人の出会いは、波乱を引き起こすこととなる。









ナージャとアルフレートの出会いを書いてみました。
アルフレートは17ですが、運転免許取ってるの?というツッコミには答えられません。パラレルですので。
ナージャとアルフレート、仲良くなりそうですね。
『明日のナージャ』とのコラボレーションなのに、ナージャ側の登場人物が全然出していないことに気づく(汗)。
これから出しますので・・。

Novel&Message by 千菊丸さん


第10話へ戻る / 貰いモノは嬉し!へ戻る