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ナージャはなんとか気分を落ち着かせ、からくり自動車へと向かった。 だが、依然頭の中では憎しみに顔を歪ませたローズマリーとメリーアンが忘れられずにいた。 「どうしたんだいナージャ、顔が真っ青だよ。」 食事の最中も沈んだ顔をしているナージャに、占い師のオババが声をかけた。 「オババ、私ね、ローズマリーに会ったの・・前に話したでしょ、同じ孤児院で育った・・」 「ああ、その子がどうしたんだい・・」 「さっき、会ったの・・」 ナージャはそれから話そうとしたが、ローズマリーの顔が浮かんだ。オババはそれ以上、何も言わなかった。 「辛いなら話さなくてもいいのよ。ナージャ、シチューを食べて元気になって?」 歌姫のシルヴィがそう言ってナージャの前にシチューを置いた。 「ありがとう、シルヴィ。」 ナージャはそう言って、シチューを食べ始めた。 アルフレートは、テーブルで呆然としていた。 “あんたなんかにルドルフ様は似合わないわ!!” 憎しみと嫉妬に歪んだマリーの顔。 しばらく震えが止まらなかった。 なんとか喫茶店を出て、アルフレートはホーフブルク邸に戻った。 ユリウスが、階段の手すりを磨いていた。 「ただいま。」 「どうした、アルフレート。シャツが濡れてるぞ。」 「ちょっと転んで水たまりにはまっちゃって・・」 「そそっかしいな。風邪をひかないようにな。」 「うん。」 父にはマリーに水をかけられたことは言えなかった。父を心配させたくなかったから。 アルフレートは自分の部屋に行き、濡れたシャツを脱ぎ、ガウンを羽織りバスルームへと向かった。 シャワーを浴び、アルフレートはマリーの顔を思い出した。 私は、ルドルフ様から離れた方がよいのではないのだろうか・・ これ以上ルドルフといたら、マリーがまた何か言ってくる・・。 どうすればいいのだろう? アルフレートは両手で頭を抱えた。 ナージャとアルフレート、それぞれの夜。 ナージャは幼なじみのローズマリーの変貌を信じられず、アルフレートはルドルフの元を離れた方が良いのではないかと悩む。 恋人達の恋路を邪魔をする女性キャラ。 昼ドラの悪役は初めて見て強烈だと思ったのですが、韓国ドラマを見てから、韓国ドラマに出てくる悪役の方が昼ドラよりえげつないな・・と思いました。 メリーアン、ローズマリー、マリーはこれからもナージャ、フランシス、アルフレート、ルドルフ様の仲を引っかき回しますよ。 Novel&Message by 千菊丸さん |