百合と薔薇

プロローグ


作:千菊丸さん
2005年・8月21日。

オーストリア・ウィーンにて、ハプスブルクコンツェルン後継者・ルドルフ=フランツ=ヨーゼフの誕生パーティーが行われた。
「誕生日おめでとうございます。これからのあなたのご活躍を楽しみにしておりますよ。」
プレミンジャー財閥のオーナーであるプレミンジャー公爵は、ルドルフに祝いの言葉を述べた。
「ありがとうございます。」
ハーコート財閥の後継者・フランシス=ハーコートと、彼の双子の兄・キースもルドルフに祝いを述べた。
「キース、君も来るなんて珍しいね。社交嫌いで有名な君が。」
「別に、今にもこの街で飢えている人がいてるのに、食べ物を粗末にするパーティーを見たくてね。」
「このパーティーが、くだらないと?」
ルドルフとキースとの間に、見えない火花が飛び散った。
「ルドルフさん、あなたに会わせたい人がいるんです。」
フランシスが険悪な雰囲気を変えるかのように、話題を変えた。
「会わせたい人・・」
ルドルフはフランシスの言葉に首を傾げた。
キースは扉の向こうにさがっていき、誰かの腕を引っ張った。
「来いよ、ほら。」
「でも、私は・・」
キースは強引に誰かの腕を力ずくで引っ張り、扉の向こうにおしやった。

ルドルフは息を呑んだ。
「お前は・・」









加藤知子『天上の愛 地上の恋』と、2003年2月から2004年1月下旬まで朝日放送系で放映された東映アニメ『明日のナージャ』のコラボレーション昼ドラパラレルです。
ご存知なかったら申し訳ないです。
『明日のナージャ』と、『天上の愛 地上の恋』の登場人物が織りなす、愛と憎しみ、ロマンスあり、サスペンスあり、コメディありの物語です。

長くなりますが、どうぞ、おつき合い下さいませ。

Novel&Message by 千菊丸さん


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