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第14話:スウリヤの本心 土御門家当主・有仁の北の方・スウリヤは、愛人の娘・火月が皇子を生んだことで連日浮かれていた。 今年3歳の有輝をスウリヤは目に入れても痛くないほど可愛がった。 やがてスウリヤは有輝を自分の元で育てようと思うようになった。 (あの憎い女の娘に私の大切な皇子の育児ができるわけがない。私が皇子を育てなければ。) 早速スウリヤは麗景殿に文を出した。 『たまには土御門家に帰ってきなさい。あなたのお顔を久しく見ていないので寂しいわ。』 火月は有輝を連れて土御門家に帰ってきた。 「有輝、こちらへおいで。」 スウリヤは唐菓子で有輝を火月の元から引き離した。 「かわいいこと、これからはずっとこの邸で暮らしましょうねぇ。」 「お義母様、何を言ってらっしゃるんです?」 火月はスウリヤの策略がわかり、慌ててスウリヤから有輝を引き離した。 だがスウリヤは有輝を火月から奪った。 「これから有輝は私が育てます。皇子は母方の家で育てるしきたりでしょう?」 「でもお義母様、有輝は私の・・」 「お黙りなさい!!」 スウリヤはそう言って、火月を思い切り突き飛ばした。 火月は池に落ちた。 「お前はもう役目を終えたのよ。皇子を生んだお前にはもう用はないわ。さっさとお帰り!」 スウリヤは乗馬用の鞭で火月を打ち据えながら言った。 「有輝は私の子です!返して!!」 「お前、最近育児に疲れているんだって?有輝がここで暮らせば下の子の育児に専念できるでしょう?」 スウリヤは泥で作った団子を火月の口に押し込ませながら言った。 「お前はあの憎い女の娘!お前は目障りなのよ!この家にとっても、私にとっても!そして、有匡にとってもね!」 「お兄様が?」 「そうよ、お前はいらない存在なの!だから御所へお帰り!!」 スウリヤは猟犬を火月にけしかけながら言った。 「いやぁぁっ!有輝を返してぇ!」 「しつこい子だね!さっさと邸の外へ出しておしまい!!」 火月は使用人に邸の外へと放り投げられた。 「お前にはもうこの家の敷居はまたがせないよ!」 全身傷だらけになりながら、火月は御所へと帰っていった。 スウリヤ、火月から有輝を取り上げる。 原作では出てきてない彼女ですが、「うたかた」では、火月ちゃんを虐待する継母として書いていきたいと思います。 悋気が強く、愛人が死んでもなお憎み、その娘である火月ちゃんをいじめる。 スウリヤさんは有仁さんをとても愛していて、でも有仁さんの浮気を知って、憎しみだけが彼女の心を支配してしまった・・という設定です。 なんだか昼ドラのドロドロ路線になっていきそうな・・。 |