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エリザベスの葬儀が終わり、エドは書斎で原稿を書いていた。だが書き進める内、疲れと眠気が一気に彼を襲った。 エドはいままで見たこともない光景が目の前に広がっているのに、戸惑っていた。 (ここはどこなんだ?) 歩いてゆくと、彼の前の前に男が現れた。 変な格好をしていて、艶やかな黒髪を背中まで垂らしている。 (どこかで会ったような気が・・) エドがそう思った時、男が振り向いた。 (ボリニュイ・・!) 男はおそらくボリニュイに似ていた。 切れ長の目。 男は誰かを探しているようだった。 (なんでボリニュイはここに・・) エドは訳が分からぬまま、そこに立ちつくしていた。 その時、男と目があった。 『・・、そこにいたのか。』 男はエドに微笑んで、その唇をエドの唇に寄せようとした。 (わーっ、ちょっと待てっ!) エドは階段から足を踏み外し、まっさかさまに落ちていった。 夢は、そこで終わった。 「なんだったんだ、一体・・」 その頃ボリニュイも、エドと同じ夢を見ていた。 「一体あの夢の意味は・・」 ボリニュイはベッドから出て、鏡の前に立ってシャツを脱いだ。 彼の背中には、大きな槍傷があった。 遠い昔の記憶が夢に。 ボリニュイが有匡さんの生まれ変わりで、エドが火月ちゃんの生まれ変わりです。 Novel&Message by 千菊丸さん |