|
「何しに来たの。あなたを招いた覚えはなくてよ。」
レイチェルはそう言ってボリニュイをにらんだ。 「レディ・エリザベスが亡くなったと聞き、駆けつけに来たのですよ。」 強いフランス訛りがある英語を話すボリニュイは、エドの癇に障った。 「用がないなら、さっさと帰れ。おばあ様の葬儀はもう終わった。」 「おやおや、遅かったかな。」 ボリニュイは大袈裟にため息を付いた。 「ではまたうかがうとしよう。」 「2度と来るな。お前の顔なんか見たくもない。」 エドはそう言ってボリニュイをにらんだ。 「いいや、また来るよ。エド、君に会うために。」 ボリニュイはエドにウィンクして去っていった。 「ったく、なんなんだよあいつ・・」 エドはそう言って邸の中に入っていった。 「どうした、エド?」 ウィリーがそう言ってエドを見た。 「ボリニュイさ。あいつ、ムカつくったらないよ。」 「相手にするな。それよりもレイチェルがパイを焼いている。」 「それは楽しみだなぁ。」 エドは後ろから声がしたので振り向くと、ボリニュイがエントランスの柱に寄りかかるようにして立っていた。 「・・まだいたのかよ。」 「いいだろ、別にv」 ボリニュイはそう言ってエドにウィンクした。 Novel&Message by 千菊丸さん |