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エリザベスの葬儀には、彼女と生前親しかった大勢の人々がかけつけた。 みな、聡明で優しかったエリザベスの死を悼んだ。 「エリザベス様がお亡くなりになって、私達寂しいです。」 エリザベスが若い頃から親しかったメイドのカタリーナがそう言ってため息を付いた。 「エリザベス様は・・私がいままでお仕えした中では最高のレディでした。」 「ありがとう、カタリーナ。そうだわ、これ。」 レイチェルはそう言ってカタリーナに木箱を渡した。 「これは?」 「お姉様から、あなたによ。」 カタリーナが箱を開けると、そこにはエリザベスが気に入って使っていた真珠の髪留めが入っていた。 「ありがとうございます。一生大切にします。」 カタリーナははなをすすりながら、出ていった。 「あれはカタリーナにあげてもいいの?」 「いいのよ。お姉様はカタリーナが大好きだったから。」 レイチェルはそう言ってエドの肩を叩いた。 「そろそろ中へ入ろうか。」 「ええ。」 レイチェルとエドが邸の中へ入ろうとすると、赤い派手な自動車が目の前に止まった。 「お久しぶりですね、エド。そして、レディ・レイチェル。」 車から降りたのは、短く刈った黒髪を七三分けにし、襟元まで軍服をきっちりと着込んだ男だった。 「ボリニュイ・・」 ボリニュイ大尉が登場です。 エドのことが好きなゲイです。 だから、エドにいつもちょっかいを出します。 Novel&Message by 千菊丸さん |