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「私と勝負?いい度胸だな。」
ルドルフはそう言って笑った。 「僕はあなたからエリザベス様を奪ってみせます!」 「やってみろ。」 ルドルフはそう言って兵舎の中に消えた。 「お姉様、フランソワが軍隊に入ったって本当?」 「ええ、そうらしいわ。」 そう言ってエリザベスはフランソワからの手紙を読み始めた。 「心配じゃないの、彼のこと?」 「いいえ。」 エリザベスはそう言ってレイチェルに微笑んだ。 「彼なら大丈夫よ。」 エリザベスが椅子から立ち上がろうとして、めまいがした。 「大丈夫?」 「ええ・・」 「エリザベス、話がある。」 ドアが開き、ウィリアムがエリザベスを睨みながら手招きした。 「話って何かしら、お父様?」 「お前、フランソワの子を妊娠しているな?」 「いきなり何を・・」 「この馬鹿者!」 ウィリアムは杖でエリザベスを叩いた。 「お前とフランソワは兄妹だ!腹の子は汚れた子だ!早く堕ろせ!」 「なんですって?」 エリザベスの黒い瞳が、驚きで見開かれた。 「エリザベス、お前とフランソワは・・腹違いの兄妹だ。」 フランソワ、ルドルフ様に宣戦布告。 やっぱりガキだなぁ、フランソワって・・(ボソッ) エリザベスは父から衝撃の事実を聞かされる。 ウィリアムは救いようのないオヤジです。 Novel&Message by 千菊丸さん |