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「エリザベス様に何の用だ?」
フランソワはそう言ってルドルフを睨んだ。 「恋人に会いに理由なんて普通言うものかな?」 (ガキだな。エリザベスを取られまいとしている・・) 敵意むき出しのフランソワに、ルドルフは苦笑した。 「何がおかしいんです?」 「いや、別に。」 ルドルフは笑いながら続けた。 「ガキだな、と思って。」 フランソワは顔を赤くしながら部屋を出ていった。 「ルドルフ様、フランソワをあまりからかわないでくださいな。」 「失礼。彼を見ていると小さい子どもを相手にしているようで。」 「子ども?彼が?」 「ええ。欲しい物を独占する子どもだ。」 部屋を出たフランソワは、怒りに震えて地団駄を踏んだ。 (ムカつくっ、僕よりも3つ年下なのに!) ルドルフの取り澄ました表情を見ていると、なんだか腹が立つ。 (あいつをぎゃふんと言わせてやる!) 1週間後、ルドルフにプラハから電報が届いた。 「プラハに久しぶりに視察に行くのも悪くはないな・・」 プラハで彼を待っていたのは軍服を着込んだフランソワの姿だった。 「一体どういう真似だ?」 馬車から降りたルドルフを、フランソワはにらみながら言った。 「あなたと、勝負するために来ました。」 第四幕もあと3話で終わります。 ルドルフに敵意むき出しのフランソワ。 恋愛経験豊富なルドルフは、フランソワの挑発を軽くあしらいます。 年下でも、場数を踏んでいるからできるのでしょうね・・。 エリザベスはそんな2人のやり取りをただ眺めています。 盛り上がっているのはルドルフとフランソワだけで、エリザベスは一歩ひいて男同士の戦いを見ています。 Novel&Message by 千菊丸さん |