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波乱の舞踏会から一夜明け、フランソワとエリザベスは向かい合わせに座って朝食を取っていた。
「フランソワ、ルドルフ様のことどう思っているの?」 エリザベスはそう言って口元をナプキンで拭った。 「僕は、あなたと一緒にいたいんです。皇太子様なんかに渡しません!」 「・・そう。そう言ってくれて、嬉しいわ。」 エリザベスはフランソワに微笑んだ。 そして、フランソワの手にカメオのネックレスを渡した。 「これは、お母様の形見じゃ・・」 返そうとするフランソワの手を、エリザベスは押し返した。 「お前に持っていて欲しいの。もし私に何かあった時に・・」 「何を言うんですか!」 フランソワはそう言ってエリザベスの肩を掴んだ。 「そんなこと言わないでくださいっ、そんな悲しいこと。」 「冗談よ。もう二度と言わないわ。」 エリザベスはそう言ってフランソワの頬を撫でた。 「今日はお前と2人で過ごしたいわ。」 フランソワはエリザベスの手にキスした。 「なんなりとお申し付けください。」 その時、ドアがノックされて、ボーイが入ってきた。 「失礼いたします。お客様にお会いしたいという方が・・」 「通して。」 部屋に、ルドルフが入ってきた。 フランソワは、ルドルフをにらみつけた。 Novel&Message by 千菊丸さん |