PURE

第三幕
『嵐』

第11話


作:千菊丸さん
ナタリーは、カトリーヌに呪いにかかった。
(あんな小娘に、アンドリューをとられてなるものですか!)
案の定、その夜カトリーヌは苦しみだした。
「カトリーヌ、どうしたっ!」
異変に気づいたアリーが、カトリーヌを医者へと連れて行った。
だが原因がわからず、治しようがない。
「しょうがねぇ、クラーク神父のところへ。」
クラーク神父は、白魔術の使い手としても知られる、この町で信頼の厚い神父だ。
クラーク神父はカトリーヌを見るなり、一言言った。
「この子には黒魔術ののろいがかかっておる。」
神父はぶつぶつと神への祈りを唱えた。
するとカトリーヌの体が激しくけいれんした。
「負けるものか!」
ナタリーはカトリーヌに巨大な呪いをかけた。
神父は呪いの力で床に跳ね飛ばされた。
「神父様っ!」
アリーは神父に駆け寄った。
「私は大丈夫だ・・だが彼女は巨大な呪いをかけられている。」
カトリーヌはアリーの腕の中で眠っていた。
「これからはこの子に充分な休みを与えなさい。それとこれを。」
神父はそう言うと、アリーにロザリオを渡した。
「神がこの子を守ってくださる。」
(まだまだよ。)
ナタリーはゆっくりと、「呪いの間」から出た。
「ナタリー様、オクタビアン様がお見えです。」
「そう。」
オクタビアン=レストローイネは、ナタリーの恋人だ。
ナタリーはオクタビアンを厚かましく思っていた。
オクタビアンがしつこくナタリーに迫ってきたので、仕方なしに付き合っているだけだった。
「オクタビアン、何かご用?」
ナタリーがぞんざいな口調で言うと、オクタビアンは微笑んだ。
「ナタリー、君妊娠してるんだって?」
「それがどうかしたの?」
ナタリーはオクタビアンの子を妊娠していた。
オクタビアンはモジモジとしていた。
「ナタリー、僕たち結婚しないかい?」
「何言うの。私は産まないわ。」
そう言うと、ナタリーはオクタビアンに背を向けて歩き出した。

クレアは夫の寝室に忍び寄った。
ドアを開けると、アンドリューは安らかな寝息を立てていた。
クレアは夜着を脱ぎ、アンドリューの夜着を脱がした。そして夫の体にまたがった。
肌寒さに目を覚ましたアンドリューは、クレアが全裸で腰で振っているのを見た。
「何してる、やめろっ!」
「いいじゃない、夫婦なんだから!」
クレアは腰を振り続けた。
アンドリューは常軌を逸したクレアの姿に、ただ黙ってるしかなかった。
ナタリーから呪いをかけられたカトリーヌは、翌日から仕事を休み、静養に入った。
ある日、クレアから呼び出されたカトリーヌは、胸騒ぎを覚えながらローズワース邸へと向かった。










Novel&Message by 千菊丸さん


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