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「お母様、どうして?」 ガブリエルはアンヌに駆け寄った。母が柔らかく、温かい腕で抱きしめてくれた。 『可愛い私の娘。会いたかった。』 「私もよ、お母様。」 ガブリエルは涙を流した。 『お前には、辛い思いをさせたわね。いつも叱ってばっかりだった・・ごめんね。』 「いいの、いいのよもう・・」 アンヌはガブリエルの髪を梳く。 『大きくなったのね。お父様に似てきたわ。』 アンヌは娘の成長を感慨深げに見つめていた。 「お母様、私ルシファーが好きなの。」 ガブリエルは自分の想いを母に告白した。 「私、彼と一緒にいたいの。」 『・・そう。ガブリエル、どんな事があってもルシファーと幸せになるのよ。』 そう言うと母は、消えていった。 「お母様・・」 母から渡された扇子を見ながら、ガブリエルはルシフェルに想いを告げることにした。 「ルシファー、話があるんだけど、いい?」 ガブリエルがルシフェルの部屋に行くと、ルシフェルは日記を書いていた。 「何?」 「私・・あなたのことが好き。」 ルシフェルのペンを持つ手が止まった。 「ずっと、あなたのこと、好きだったの。私、あなたと一緒になりたいの!」 「ガブリエル!」 ルシフェルはガブリエルを抱きしめた。 そのままルシフェルはガブリエルを抱いた。 ガブリエルはルシフェルの下で歓喜の喘ぎをあげた。 情事が終わり、ガブリエルは自分の姿を鏡で見た。 そこでガブリエルは自分が男だということを知った。 「嫌だ・・」 ルシフェルの子が産めない。 「どうしたんだ、ガブリエル?」 ルシフェルは鏡の前で裸で嘆くガブリエルの姿を見て声をかけた。 「ルシファー、私男なの・・あなたの子ども、産んであげられない・・ごめんなさい。」 「いいんだよ、君がいてくれればいいんだ。」 ルシフェルはそう言うと、ガブリエルを抱きしめた。 ガブリエルとルシフェルが互いの愛を確かめ合っているころ、トルコ・イスタンブールの売春宿では、1人の男が客を取っていた。 「ジャスミン、今日のお前は綺麗だよ。」 「まぁ、嬉しい。」 金色の髪に、紅の瞳。 そして額には火傷に隠れた目の入れ墨。 客を見送った男は、ふと空を見上げた。 空には、満天の星が輝いていた。 「アンヌ様・・」 カリンは、愛しい人の名を呼んだ。 (カリン、ガブリエルはあなたに会いたがってるわ。) 風に乗ってアンヌの声が聞こえたような気がした。 だがカリンは気のせいだと思い、店に戻った。 ガブリエル、とうとう自分の『秘密』を知ってしまったね。 ってゆーか、Hの時にバレるんじゃない?というツッコミはしないでください・・。 カリン生きてたんか。 イスタンブールを選んだのは適当です。 別に「飛んでイスタンブール」が好きだからじゃありませんので、あしからず・・。 Novel&Message by 千菊丸さん |