PURE

第二幕
『波乱』

第8話


作:千菊丸さん
「お母様、どうして?」
ガブリエルはアンヌに駆け寄った。母が柔らかく、温かい腕で抱きしめてくれた。
『可愛い私の娘。会いたかった。』
「私もよ、お母様。」
ガブリエルは涙を流した。
『お前には、辛い思いをさせたわね。いつも叱ってばっかりだった・・ごめんね。』
「いいの、いいのよもう・・」
アンヌはガブリエルの髪を梳く。
『大きくなったのね。お父様に似てきたわ。』
アンヌは娘の成長を感慨深げに見つめていた。
「お母様、私ルシファーが好きなの。」
ガブリエルは自分の想いを母に告白した。
「私、彼と一緒にいたいの。」
『・・そう。ガブリエル、どんな事があってもルシファーと幸せになるのよ。』
そう言うと母は、消えていった。
「お母様・・」
母から渡された扇子を見ながら、ガブリエルはルシフェルに想いを告げることにした。
「ルシファー、話があるんだけど、いい?」
ガブリエルがルシフェルの部屋に行くと、ルシフェルは日記を書いていた。
「何?」
「私・・あなたのことが好き。」
ルシフェルのペンを持つ手が止まった。
「ずっと、あなたのこと、好きだったの。私、あなたと一緒になりたいの!」
「ガブリエル!」
ルシフェルはガブリエルを抱きしめた。
そのままルシフェルはガブリエルを抱いた。
ガブリエルはルシフェルの下で歓喜の喘ぎをあげた。
情事が終わり、ガブリエルは自分の姿を鏡で見た。
そこでガブリエルは自分が男だということを知った。
「嫌だ・・」
ルシフェルの子が産めない。
「どうしたんだ、ガブリエル?」
ルシフェルは鏡の前で裸で嘆くガブリエルの姿を見て声をかけた。
「ルシファー、私男なの・・あなたの子ども、産んであげられない・・ごめんなさい。」
「いいんだよ、君がいてくれればいいんだ。」
ルシフェルはそう言うと、ガブリエルを抱きしめた。

ガブリエルとルシフェルが互いの愛を確かめ合っているころ、トルコ・イスタンブールの売春宿では、1人の男が客を取っていた。
「ジャスミン、今日のお前は綺麗だよ。」
「まぁ、嬉しい。」

金色の髪に、紅の瞳。
そして額には火傷に隠れた目の入れ墨。

客を見送った男は、ふと空を見上げた。
空には、満天の星が輝いていた。

「アンヌ様・・」
カリンは、愛しい人の名を呼んだ。
(カリン、ガブリエルはあなたに会いたがってるわ。)
風に乗ってアンヌの声が聞こえたような気がした。
だがカリンは気のせいだと思い、店に戻った。









ガブリエル、とうとう自分の『秘密』を知ってしまったね。
ってゆーか、Hの時にバレるんじゃない?というツッコミはしないでください・・。

カリン生きてたんか。
イスタンブールを選んだのは適当です。
別に「飛んでイスタンブール」が好きだからじゃありませんので、あしからず・・。

Novel&Message by 千菊丸さん


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