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「おかあはん、うちに電話って?」
火月はそう言って、眠たい目をこすった。 「組合長はんからえ。」 文枝はそう言って、火月に受話器を渡した。 「お電話代わりました、火月どす。」 『火月ちゃんか。あんたの謹慎解けたえ。』 「えっ!?」 嬉しいはずなのに、何故か火月は嫌な予感がした。 『今夜「一力」で、お座敷があるえ。』 「へえ、わかりました。」 「どないしたん? あんた顔色悪いえ。」 「いいえ・・なんだかうち、嫌な予感がするんどす。」 「嫌な予感?」 「へえ。今夜のお座敷、行かへん方がええかも・・」 「大丈夫や、支度していきよし。」 火月は胸のざわつきを抑えながら支度をし、「一力」へと向かった。 「こんばんわぁ。」 襖を開けた火月は、凍りついた。 そこには、百合がいた。 「久しぶりね。」 Novel&Message by 千菊丸さん |