PURE

第六幕
『障害』

第27話


作:千菊丸さん
「おかあはん、うちに電話って?」
火月はそう言って、眠たい目をこすった。
「組合長はんからえ。」
文枝はそう言って、火月に受話器を渡した。

「お電話代わりました、火月どす。」
『火月ちゃんか。あんたの謹慎解けたえ。』
「えっ!?」
嬉しいはずなのに、何故か火月は嫌な予感がした。
『今夜「一力」で、お座敷があるえ。』
「へえ、わかりました。」
「どないしたん? あんた顔色悪いえ。」
「いいえ・・なんだかうち、嫌な予感がするんどす。」
「嫌な予感?」
「へえ。今夜のお座敷、行かへん方がええかも・・」
「大丈夫や、支度していきよし。」
火月は胸のざわつきを抑えながら支度をし、「一力」へと向かった。
「こんばんわぁ。」
襖を開けた火月は、凍りついた。

そこには、百合がいた。

「久しぶりね。」










Novel&Message by 千菊丸さん


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