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百合はホテルのバーで浴びるように酒を飲んでいた。
(私はいままで、あの人の何だったのかしら・・私は一体、どうすれば・・) 百合の脳裏に、火月の顔が浮かんだ。 (許さないわ・・ただじゃおかないわよ、あの女!) 百合は、火月を殺そうと決めた。 「あなたは、誰?」 有匡はそう言って、女を見た。 『私はアンヌ。あなたの前世であった女。』 「前世? どういうことだ?」 『あなたとあの子は、時を越えて何度も愛し合ってきた。そして今度は・・悲劇を繰り返さないために。』 「悲劇?」 『ええ。あなたの奥さんは、あの子を殺そうとしているわ。あなたがあの子を・・』 不快な目覚ましの音で、有匡は目を覚ました。 「一体、あの夢は・・」 TVをつけると、自分と火月の顔写真が映り、その下には、『財閥の御曹司、妻を捨て、15才歳の舞妓と熱愛!?』 というテロップが流れていた。 その頃、東京では、百合が火月をどうやって殺そうかと考えていた。 (そうだわ・・いい手がある。) Novel&Message by 千菊丸さん |