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(有匡はん、どうして!?)
火月は、有匡に似た女を見ていた。 女は、黒髪を高く結い上げ、真珠を所々に散りばめたドレスを着ている。 『どうしたの、変な格好をしているのね。』 女はそう言って、火月に微笑んだ。 <あなたは・・誰やの?> 火月の問いに、女は顔をくもらせた。 『お前はまだ・・わからないのね。』 女は、火月の髪を撫でた。 『私の名は、アンヌというのよ。』 その名を聞いた途端、急に懐かしさがこみ上げてきた。 『また、会いましょう。』 女はそう言って火月を抱き締めた。 <待って!> 有匡も、同じ夢を見ていた。 女が火月を抱き締め、何か言っている。 女が、自分の方に振り向いた。 その女は、自分と同じ顔をしていた。 『やっと、会えたわね。』 女はそう言って、有匡に微笑んだ。 有匡さんと火月ちゃんが夢の中であったのは、第一幕『再会』に登場したアンヌです。 次回、アンヌは有匡さんに警告を告げます。 一方、百合は・・ Novel&Message by 千菊丸さん |