|
「有匡はん、お久しぶりどすぅ。」
綾乃はそう言って、有匡に微笑んだ。 「火月ちゃん、謹慎中やそうどすえ、綾乃さん姐さん。」 「へえ、そうかぁ。あの子も少しは懲りるやろ。」 綾乃はそう言って笑った。 「有匡はん、火月ちゃんに騙されたらあかしまへんえ。」 綾乃はそう言って、有匡に酌をした。 有匡は酒を綾乃の顔にひっかけた。 「きゃあっ!」 「今夜は、これで失礼する。」 「まだお時間ありますえ。」 「いや、帰る。」 有匡はそう言って美咲をにらんだ。 「祇園町の評判を、お前達は落とした。私はもうここにはこない。」 有匡はマンションに戻り、火月にメールを送った。 『私のことでお前にまで迷惑をかけてしまって、すまない。妻とは必ず別れる。さっき『一力』でお前の悪口を言っていた芸妓に酒をひっかけてやった。今はお前にとって辛い時期だと思うが、お前は舞妓を続けろ。私は、お前の姿を再びお座敷で見れるのを、楽しみにしている。』 有匡さんがキレました。 そりゃあ当然だろう。 Novel&Message by 千菊丸さん |