PURE

第六幕
『障害』

第22話


作:千菊丸さん
「話ってなに? 私は別れるつもりはありませんからね!」
百合はそう言って離婚届を破った。
「私は別れたいんだ。お前とはもう暮らせない。」
「何よ、それ! あなたの実家を救ったのは誰だと思ってるのよ!」
百合はそう言ってコップをテーブルに叩きつけた。
有匡は深いため息をついた。
「お前との結婚は間違いだった。あのとき私は縁談を断っていればよかった。」
「あなたの気持ちは変わらないのね。」
「ああ。」
「そう・・わかったわ。」
百合はそう言って部屋を出ていった。

その日の夜、有匡は「一力」へと向かった。
「こんばんわぁ。」
襖の向こうには火月ではなく、美咲がいた。
「火月はどうした?」
「あの子なら、謹慎中どす。いやぁ、人の旦那盗るやなんて、大した子やわぁ。」
美咲はそう言って笑った。

「こんばんわぁ。」

襖が開き、綾乃が入ってきた。









火月は謹慎中で、お座敷にでれない代わりに、美咲ちゃんが有匡さんのお座敷に。
わざと火月ちゃんの悪口を言って、自分に気持ちを向けさせようとする美咲ちゃん。

Novel&Message by 千菊丸さん


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