PURE

第六幕
『障害』

第21話


作:千菊丸さん
翌日、火月は重い足取りで組合長の所へ行った。
「こんにちわぁ。」
「よう来はったな、ここに座りなはれ。」
「へえ。」
火月はそう言って椅子に腰を掛けた。
「あんたのことやけどな・・あんたにはしばらく、謹慎してもらうことになったえ。」
「それ・・ほんまどすか?」
火月は自分の足元が崩れていくような気がした。
これから頑張ろうと思っていたのに・・。
火月の目から涙が流れ落ちる。

置屋に帰ると、火月は玄関でへたり込んだ。
(うちは・・だめや舞妓や・・)

「おねえはん、どないしはったんどす?」
仕込みの奈美ちゃんが、そう言って火月の顔を心配そうにのぞき込む。
火月は慌てて立ち上がった。
「大丈夫え、ちょっと気分悪なっただけやから。」
「そうどすか、ではうちはこれで。」

火月は自分の部屋に入って、深いため息を付いた。
その頃、有匡のマンションでは、有匡と百合が向かい合って座っていた。









新キャラがまた登場しました。
仕込みの奈美ちゃんです。
奈美ちゃんは舞妓に憧れて来ました。
働き者で、火月ちゃんのことを「おねえさん」と慕ってます。
火月ちゃん、謹慎処分を受けました。
これから舞妓として頑張ろうと思っていたのに・・ショックですよね、本人にとっては。

Novel&Message by 千菊丸さん


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