PURE

第六幕
『障害』

第20話


作:千菊丸さん
その夜のお座敷は、まるで針のむしろのようだった。
綾乃をはじめとするお姉さん芸妓や舞妓達は、火月のことを無視し、火月が何か言うとヒソヒソ話をしたりしていた。
翌日の舞の稽古でも、綾乃はわざと稽古の場所を間違えて教えたりした。
綾乃達の露骨ないじめに、火月は耐えた。
仕込みの時も、先輩の芸・舞妓達にいじめられた。
(平気な顔するんや。)
だがいじめはますますエスカレートしていった。

そんなある夜、火月がノートパソコンを開いてブログを見てみると、やけにコメントの数が多い。
(なんやろ?)
30件のコメントが寄せられている記事をクリックすると、そこには−

『死ね』
『人の旦那を盗んだってどういう気持ちですか?』
『お前は最低だ。』
『可愛い顔して、やることはやるんですね。』

火月はそれ以上読むのが耐えられなくなり、ブログを閉じた。

「ふん、いい気味だわ。」
百合は火月のブログに寄せられたコメントを見ながら、ほくそ笑んだ。









火月ちゃんは綾乃さん達から有匡さんとのことでいじめられます。また、ブログでも中傷されます。
実はブログに中傷のコメントを書き込んだのは、全て百合です。
百合は火月のブログに30件も中傷のコメントを書き込み、自分でそれを見て悦に入っていたのが最後の一行です。
百合の火月ちゃんへの嫌がらせは、ますますエスカレートします。

Novel&Message by 千菊丸さん


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