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百合は火月の髪に光っているダイヤのかんざしを見た。
自分が前からほしかったもの。 それを火月が横取りした。 かんざしだけではない。 彼女は夫を、百合のすべてを奪ったのだ。 「あなた、主人とはどういうご関係?」 「うちと有匡はんは、ただの舞妓とお客様の関係どす。」 「本当かしらね? 主人は私と別れて、あなたと一緒になりたいっていう手紙を送ってきたのよ。離婚届と一緒にね!」 百合はそう言って火月の両肩を掴んだ。 「この泥棒猫! 主人を返してよ!」 「それはでけしまへん。うちは、有匡はんのことが好きどす。うちは、有匡はんのことは諦めとうおへん。」 「そう・・どうなっても知らないわよ!」 そう言って百合は部屋を出て行った。 火月は恐怖で体が震えた。 有匡がベッドで寝ていると、枕元で携帯がなった。 「もしもし?」 『あなた、私は別れないわよ! 一生付きまとってやるんだから!』 一方的に電話は切れた。 百合は有匡さんとは別れないつもりです。 彼の心は百合さんから離れているのに・・認めたくないのでしょうね。 百合は何やらたくらんでいそうな・・。 美咲ちゃんと手を組んで、火月ちゃんに嫌がらせしそうです。 Novel&Message by 千菊丸さん |