PURE

第六幕
『障害』

第19話


作:千菊丸さん
百合は火月の髪に光っているダイヤのかんざしを見た。
自分が前からほしかったもの。
それを火月が横取りした。
かんざしだけではない。
彼女は夫を、百合のすべてを奪ったのだ。

「あなた、主人とはどういうご関係?」
「うちと有匡はんは、ただの舞妓とお客様の関係どす。」
「本当かしらね? 主人は私と別れて、あなたと一緒になりたいっていう手紙を送ってきたのよ。離婚届と一緒にね!」
百合はそう言って火月の両肩を掴んだ。
「この泥棒猫! 主人を返してよ!」
「それはでけしまへん。うちは、有匡はんのことが好きどす。うちは、有匡はんのことは諦めとうおへん。」
「そう・・どうなっても知らないわよ!」
そう言って百合は部屋を出て行った。
火月は恐怖で体が震えた。

有匡がベッドで寝ていると、枕元で携帯がなった。

「もしもし?」

『あなた、私は別れないわよ! 一生付きまとってやるんだから!』

一方的に電話は切れた。









百合は有匡さんとは別れないつもりです。
彼の心は百合さんから離れているのに・・認めたくないのでしょうね。
百合は何やらたくらんでいそうな・・。
美咲ちゃんと手を組んで、火月ちゃんに嫌がらせしそうです。

Novel&Message by 千菊丸さん


戻る / 貰いモノは嬉し!へ戻る