PURE

第六幕
『障害』

第18話


作:千菊丸さん
綾乃が、火月をひっぱたいたことは、あっという間に祇園中に広まった。
そして、火月が妻子ある有匡と付き合っていることも。

「火月ちゃん、組合長はんが明日来てくれやて。」
文枝はそう言ってためいきをついた。
「こんなに騒ぎが大きゅうなって・・あんたこれから舞妓としてやってかれへんと思うわ。」
「どういうことどす?」
「スキャンダルはご法度や。あんたはうちのみならず、祇園町に迷惑をかけたんや。あんたが有匡はんと別れるか、それとも舞妓をやめるか・・あんたはどっちか選ばなあかん。」
文枝は厳しい顔で言った。

その時、玄関にある電話が鳴り、文枝は困ったような顔をした。
「これから『一力』でお座敷え。」
「お座敷どすか? こないな時間に?」
「そうや。」
火月は嫌な予感がして、『一力』へと向かった。
「こんにちわぁ。」
ふすまを開けると、そこには険しい顔をした百合がいた。
「うちの主人がいつもお世話になってます。有匡の妻の百合です。」









百合と火月ちゃんの直接対決。
妻vs愛人です。
火月ちゃんは有匡さんに奥さんがいることは、有匡さんと知り合って、第4話まで(有匡さんの携帯に出るまで)知りませんでした。
次回、百合が火月ちゃんに衝撃的な言葉を。

Novel&Message by 千菊丸さん


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