PURE

第六幕
『障害』

第7話


作:千菊丸さん
有匡は、宿泊先のホテルで仕事をしていた。
ラップトップのキーボードを叩いている内に、今日が妻の誕生日であったことを思い出した。
(あとで埋め合わせをすればいい。)
今日は妻の誕生日より、火月の店出しの方が大事だった。
タスクバーに表示されている時計を見ると、日付が変わって2時間も経っていた。
今頃火月は置屋で休んでいるだろうか。
店出し初日なので、一緒にいられる時間は少なかったが、これからは時間の許す限り彼女といられる。
今度会った時、祝いの品を贈ろう。
そう思いながら、有匡は眠りについた。

「疲れたわぁ〜」
そう言って火月はため息をついた。
「火月ちゃん、お疲れさんどしたな。」
そう言って文枝は火月の肩を叩いた。
「まだ2日もあるんえ。それに、舞妓となったからには、まだまだきばらなあかんわ。」
「わかってます、おかあさん。舞妓となったからには、一流を目指すつもりどす。」
「その意気や。」
「火月ちゃん、ちょっとええか?」
文枝が去ると、火月より2日前に店出しした舞妓の美咲がそう言って火月に手招きした。









新キャラ登場です。
火月ちゃんと同期の舞妓・美咲ちゃん登場です。
美咲ちゃんは舞妓になる前、有匡さんの追っかけをしていました。
舞妓として、火月ちゃんと美咲ちゃんの有匡さん争奪戦が始まりそうな予感です。

Novel&Message by 千菊丸さん


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