PURE

第五幕
『炎の涙』

第二章
第7話


作:千菊丸さん
花梨は泣きそうになるのを必死に堪えながら、家に帰ろうとしていた。
顔はアザだらけ。
制服は犬のフンにまみれていた。
(制服・・洗わないと・・)
花梨は、いつも行っている神社で制服を洗った。
だが、犬のフンがこびり付いていて、なかなか取れない。
洗っている内に、花梨は涙を流していた。
(何も悪いことしてないのに・・私だけどうしてこんな目に?)
「花梨さん?」
花梨が振り向くと、そこには背広姿の匡峰がいた。
「一体何があったんですか?」
花梨は匡峰に学校であったことを話した。
「そんな事が・・」
「どうして私だけこんな目にって思うんです。私、何も悪いことなんかしてないのに。」
そう言って花梨は涙を流した。
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
花梨はそう言って匡峰からハンカチを受け取った。
「このこと、お母さん達には言わないでください。」
「でも・・」
「心配かけたくないんです。」
そう言って花梨は、家に帰っていった。
「花梨さん・・」
匡峰は、花梨の背中を切ない表情を浮かべながら見送っていた。










Novel&Message by 千菊丸さん


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