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花梨は泣きそうになるのを必死に堪えながら、家に帰ろうとしていた。
顔はアザだらけ。 制服は犬のフンにまみれていた。 (制服・・洗わないと・・) 花梨は、いつも行っている神社で制服を洗った。 だが、犬のフンがこびり付いていて、なかなか取れない。 洗っている内に、花梨は涙を流していた。 (何も悪いことしてないのに・・私だけどうしてこんな目に?) 「花梨さん?」 花梨が振り向くと、そこには背広姿の匡峰がいた。 「一体何があったんですか?」 花梨は匡峰に学校であったことを話した。 「そんな事が・・」 「どうして私だけこんな目にって思うんです。私、何も悪いことなんかしてないのに。」 そう言って花梨は涙を流した。 「どうぞ。」 「ありがとうございます。」 花梨はそう言って匡峰からハンカチを受け取った。 「このこと、お母さん達には言わないでください。」 「でも・・」 「心配かけたくないんです。」 そう言って花梨は、家に帰っていった。 「花梨さん・・」 匡峰は、花梨の背中を切ない表情を浮かべながら見送っていた。 Novel&Message by 千菊丸さん |