PURE

第五幕
『炎の涙』

第一章
第18話


作:千菊丸さん
1914年9月、西部戦線
エドとウィリー、そしてボリニュイは、薄暗い塹壕の中にいた。
彼らの他にも、大勢の若者がこの薄暗い穴倉の中にいた。
「いつまでここにいるのかな?」
「大丈夫、すぐ終わるさ。」
「クリスマスまでには終わるだろう。」
若者達の会話を聞き、エドはエリザベスの予言を思い出した。
『4年経った後に、この戦争は終わる。』
もしエリザベスの言葉が本当なら、自分達は「その時」まで戦わなければならないのだろうか。
「その時」が訪れたとき、自分達は生きているのだろうか。
エドは、深いため息を付いた。
「どうしたんだい?」
ボリニュイがそう言ってエドの肩を叩いた。
「・・ちょっと、考え事をね。」
「僕のことでも考えてくれてたのかな? 嬉しいなぁv」
エドはボリニュイに背を向け、父に話しかけようとした。
ウィリーは隅で蹲っていた。
「父さん、どうしたの?」
「大丈夫・・気分が悪いだけ。」
ウィリーはそう言って額を押さえた。
「ねぇ、大丈・・」
その時、耳をつんざくような破裂音がした。
「なに・・」
塹壕に手榴弾が投げ込まれ、それは隅の方に転がっていった。
「エド、危な・・」
強烈な光と爆音とともに、塹壕は一気に崩れ落ちた。










Novel&Message by 千菊丸さん


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