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1914年9月、西部戦線 エドとウィリー、そしてボリニュイは、薄暗い塹壕の中にいた。 彼らの他にも、大勢の若者がこの薄暗い穴倉の中にいた。 「いつまでここにいるのかな?」 「大丈夫、すぐ終わるさ。」 「クリスマスまでには終わるだろう。」 若者達の会話を聞き、エドはエリザベスの予言を思い出した。 『4年経った後に、この戦争は終わる。』 もしエリザベスの言葉が本当なら、自分達は「その時」まで戦わなければならないのだろうか。 「その時」が訪れたとき、自分達は生きているのだろうか。 エドは、深いため息を付いた。 「どうしたんだい?」 ボリニュイがそう言ってエドの肩を叩いた。 「・・ちょっと、考え事をね。」 「僕のことでも考えてくれてたのかな? 嬉しいなぁv」 エドはボリニュイに背を向け、父に話しかけようとした。 ウィリーは隅で蹲っていた。 「父さん、どうしたの?」 「大丈夫・・気分が悪いだけ。」 ウィリーはそう言って額を押さえた。 「ねぇ、大丈・・」 その時、耳をつんざくような破裂音がした。 「なに・・」 塹壕に手榴弾が投げ込まれ、それは隅の方に転がっていった。 「エド、危な・・」 強烈な光と爆音とともに、塹壕は一気に崩れ落ちた。 Novel&Message by 千菊丸さん |