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(何だったんだろう・・あの夢は) ボリニュイは枕を抱えながら目を擦った。 疼くような背中の痛み。 そして夢に出てきた謎の少女。 あの少女と、ボリニュイは一度あったような気がしてならなかった。 金色の髪に、紅い瞳。 その姿は彼が一番好きな人によく似ていた。 だがエドと少女の違うところは、禍々しいほどの狂気に満ちた紅の瞳と、真っ赤に浮き上がる目の入れ墨。 あの少女は何者なのか。 (一体なんだろうな・・私はどうしたら・・) ボリニュイは枕を抱え直して、眠りに就いた。 今度はもう、恐ろしい夢は見なかった。 エドも、夢を見ていた。 森の中で何者かに追われて必死で逃げている。 茂みの中に一旦隠れたが、また捕まりそうになって飛び出したところ、女と出会った。 彼女は黒髪を高く結い上げ、襟元と袖口にレースがあり宝石をところどころに散りばめた豪華なドレスを着ていた。 女の顔に、エドは見覚えがあった。 そこでエドは目を覚ました。 (あれは・・一体・・) いつもの癖で額を触ると、そこはかすかに熱を持っていた。 (一体なんだろう・・) ボリニュイとエドは互いの前世の夢を見ます。 ボリニュイが見たのはプロローグで暴走した火月ちゃんに胸を裂かれるシーン。 エドが見たのは第一幕『再会』での、アンヌとカリンの出会いのシーンです。 Novel&Message by 千菊丸さん |