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1914年7月28日。 オーストリアがセルビアに宣戦布告をした。 これによりセルビアを後援するロシアに対してドイツ、フランス、イギリスが戦争に参加した。 こうして、第一次世界大戦が始まったのである。 「祖国のために戦おう!」 若者達は、こぞって戦争に参加した。 国の一大事に、自分達がやらなくては、というのが彼らの共通の想いだった。 ローズワース家でも、ウィリーとエドが志願した。 「ウィリー、あなたまで戦うことないでしょう?こんなの馬鹿げてるわ。」 レイチェルはそう言って顔をしかめた。 「馬鹿げてるだって?レイチェル、この戦争で国が滅びるかもしれないんだぞ!そんな時にのんびりしていられるか!」 「私はもう、これ以上大切な人を失いたくないから言ってるの!」 レイチェルはそう言って涙を流した。 「私はいままで大切な人を失ったわ。はじめはお母様、そしてお父様、大好きだったお姉様・・私が好きな人たちは私の元から去ってしまう。もうこれ以上悲しい思いをしたくないから言ってるの!」 「レイチェル・・」 ウィリーはレイチェルを抱きしめた。 「君がそんなに悲しい思いをしてるなんて、知りもしなかった。私は必ず帰ってくるよ。」 「絶対に帰ってきてね。」 レイチェルはそう言ってウィリーの頬にキスをした。 「あら、もうこんな時間。みんな、夕食にしましょう。」 レイチェルはそう言って、キッチンへと向かった。 ウィリーとエドが志願したことを知って、レイチェルが取り乱します。 彼女も、エリザベスをはじめとする大切な人を次々と失って悲しく辛い思いをしたんですね。 Novel&Message by 千菊丸さん |