PURE

第一幕
『再会』

第10話


作:千菊丸さん
アンヌは閣議室に入る前、カリンに言った。
「カリン、閣議が終わるまでにここで待ってて。あまりウロウロしないでね。迷子になるから。」
「わかりましたよっ、僕もう17なんですから、そんなことしませんよ!」
「さぁ、どうかしら?」
「アンヌ様の意地悪っ!」
「むくれる顔が可愛いわね。」
アンヌはふくれっ面を見て笑った。
「ア、アンヌ様っ!」
「・・・ウザいのが来たわ。」
カリンの後ろに小太りのアンドレが立っていた。
「アンヌ様、この子は?」
「この子?」
アンヌは何かを思い巡らせたように、一拍置いて言った。
「私の恋人。」
アンドレはショックで顔をひきつらせた。
「ノーンッ!」
叫ぶアンドレを尻目に閣議室に入っていくアンヌ。
「君、ホントにアンヌ様の恋人なの?」
涙と鼻水で顔をグシャグシャにさせながらカリンに迫るアンドレ。あまりの恐さに逃げるカリン。
「はい。」
「どこで?!」
「昨日、市で・・」
「アンヌ様とは、どういう関係なの?!」
「一緒に寝た仲で・・」
「ノーンッ、ノン、ノン、ノン、ノーンッ!!」
アンドレが壁に頭をぶつけているあいだに、カリンはその場から逃げた。
王宮庭園を歩きながら、カリンはアンドレを恐がっていた。
(あの人、アンヌ様のこと好きなのかな?)
一緒に寝た仲というのは口から出まかせだが、それはアンドレの崩れきった顔から逃げたかったからだ。
(ここ、どこだっけ?)
『迷子になるから。』
カリンは走っている内に、王宮内で迷子となってしまった。
(ここ、どこ〜!)
「金髪フォー!」
パニックに陥るカリンの前に、腰を振りながら道化師が出てきた。
「セイ、セイ、セイ。そこの美少年。どーもハードゲイです。」
「あの〜、僕迷って・・」
「閣議室ならあっちですよ〜!」
そう言って道化師は茂みの中へと消えた。
(ここって、変な人ばかりいる〜!)
カリンは閣議室の前に無事、たどり着いた。
「あら、ちゃんと待ってたのね。はい、ごほうびよ。」
アンヌはそう言うと、カリンにマシュマロをやった。
「こんなの、欲しくないですっ!」
「あら本当は嬉しいくせに。」
そう言うとアンヌは笑った。
「ノーンッ」
にこやかに歩くアンヌの声を聞きながら、アンドレは恨めしそうに柱の陰から彼女の姿を見ていた。
「さっき、道化師の方に会ったんですけど。」
「あいつはたびたび現れるのよ。」
アンヌは淡々とした口調で言った。
「アンヌ、話がある。」
カリンが振り向くと、モンテリオが左目にどす黒いアザを作って立っていた。









HGを出してしましました・・(汗)。
アンヌはカリンをからかってますね。

Novel&Message by 千菊丸さん


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