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アンヌは閣議室に入る前、カリンに言った。 「カリン、閣議が終わるまでにここで待ってて。あまりウロウロしないでね。迷子になるから。」 「わかりましたよっ、僕もう17なんですから、そんなことしませんよ!」 「さぁ、どうかしら?」 「アンヌ様の意地悪っ!」 「むくれる顔が可愛いわね。」 アンヌはふくれっ面を見て笑った。 「ア、アンヌ様っ!」 「・・・ウザいのが来たわ。」 カリンの後ろに小太りのアンドレが立っていた。 「アンヌ様、この子は?」 「この子?」 アンヌは何かを思い巡らせたように、一拍置いて言った。 「私の恋人。」 アンドレはショックで顔をひきつらせた。 「ノーンッ!」 叫ぶアンドレを尻目に閣議室に入っていくアンヌ。 「君、ホントにアンヌ様の恋人なの?」 涙と鼻水で顔をグシャグシャにさせながらカリンに迫るアンドレ。あまりの恐さに逃げるカリン。 「はい。」 「どこで?!」 「昨日、市で・・」 「アンヌ様とは、どういう関係なの?!」 「一緒に寝た仲で・・」 「ノーンッ、ノン、ノン、ノン、ノーンッ!!」 アンドレが壁に頭をぶつけているあいだに、カリンはその場から逃げた。 王宮庭園を歩きながら、カリンはアンドレを恐がっていた。 (あの人、アンヌ様のこと好きなのかな?) 一緒に寝た仲というのは口から出まかせだが、それはアンドレの崩れきった顔から逃げたかったからだ。 (ここ、どこだっけ?) 『迷子になるから。』 カリンは走っている内に、王宮内で迷子となってしまった。 (ここ、どこ〜!) 「金髪フォー!」 パニックに陥るカリンの前に、腰を振りながら道化師が出てきた。 「セイ、セイ、セイ。そこの美少年。どーもハードゲイです。」 「あの〜、僕迷って・・」 「閣議室ならあっちですよ〜!」 そう言って道化師は茂みの中へと消えた。 (ここって、変な人ばかりいる〜!) カリンは閣議室の前に無事、たどり着いた。 「あら、ちゃんと待ってたのね。はい、ごほうびよ。」 アンヌはそう言うと、カリンにマシュマロをやった。 「こんなの、欲しくないですっ!」 「あら本当は嬉しいくせに。」 そう言うとアンヌは笑った。 「ノーンッ」 にこやかに歩くアンヌの声を聞きながら、アンドレは恨めしそうに柱の陰から彼女の姿を見ていた。 「さっき、道化師の方に会ったんですけど。」 「あいつはたびたび現れるのよ。」 アンヌは淡々とした口調で言った。 「アンヌ、話がある。」 カリンが振り向くと、モンテリオが左目にどす黒いアザを作って立っていた。 HGを出してしましました・・(汗)。 アンヌはカリンをからかってますね。 Novel&Message by 千菊丸さん |