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文観と琴弥の遺体はそのまま放置され、2人の遺体は風がさらっていった。 「聞いたか、琴弥が・・」 「ああ、気が狂って焼身自殺したんだろ?」 「まぁ、あんなことしたんだし・・」 「自業自得だよ。」 「いい気味さ。」 「雅和様をあんな目に遭わせて・・」 「天罰が下ったのさ・・」 陰陽寮のみならず、帝に信頼厚かった雅和を殺した悪人・文観父子に対しての同情の声はなかった。 「なんだか、霧が晴れたようだな。」 文観父子が死亡した後、狼英がポツリと言った。 「いままで宮中に黒い霧が漂っていた。でも徐々に黒は灰色となり、そして白くなり、最後には晴れた。」 宮中は、文観父子という名の黒い霧に包まれていた。 だが、真相が明らかになってゆくうちに霧は灰色となり、そして文観父子の死によって、霧は晴れた。 だが、有輝の胸には、文観父子への憐れみを感じていた。 文観父子の死によって、霧が晴れた宮中。 だが有輝の心には・・。 Novel&Message by 千菊丸さん |