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文観父子の立場は、一連の事件の黒幕が彼らであると明かとなり、宮中での立場は一変し、帝への信頼は地に落ち、職を追われた。 文観は絶望的な日々を送っていた。 有匡父子を呪っていた。 琴弥は、父同様、部屋に引きこもりがちとなり、有輝への呪いの言葉を吐いた。 「絶対つぶしてやる・・つぶしてやるから・・」 ある夜。 有輝は3日ぶりに職場から自宅へと帰ってきた。 疲れのせいか、有輝は熟睡した。 ひそかに琴弥が部屋に忍び込んでいるとは知らずに。 琴弥は息を殺して、屏風の陰に隠れていた。 有輝の寝息が聞こえていることを確認し、ゆっくりと有輝の方へと近づいていった。 そして、琴弥は有輝に懐刀をふりかざした。 その時、有輝は目を覚ました。 「死ねぇぇ!!」 自分に刃を振りかざそうとしている琴弥。 有輝はとっさに身をよじった。 琴弥は有輝になおも襲いかかった。 「どうした?」 有匡と玉響が騒ぎを聞きつけて起きてきた。 琴弥は憎しみに満ちた目で有匡をにらんだ。 「許さない・・絶対お前らつぶしてやるから!!」 そう叫ぶと、闇へと消えていった。 琴弥、有匡父子を逆恨み。 有輝を襲撃する。 自分の罪の重さよりも、有輝達への恨みの方が凄まじいですね。 次回、絶望した琴弥は・・ Novel&Message by 千菊丸さん |