陰陽師・土御門有輝

第57話:襲撃


作:千菊丸さん
文観父子の立場は、一連の事件の黒幕が彼らであると明かとなり、宮中での立場は一変し、帝への信頼は地に落ち、職を追われた。

文観は絶望的な日々を送っていた。
有匡父子を呪っていた。
琴弥は、父同様、部屋に引きこもりがちとなり、有輝への呪いの言葉を吐いた。
「絶対つぶしてやる・・つぶしてやるから・・」

ある夜。
有輝は3日ぶりに職場から自宅へと帰ってきた。
疲れのせいか、有輝は熟睡した。
ひそかに琴弥が部屋に忍び込んでいるとは知らずに。
琴弥は息を殺して、屏風の陰に隠れていた。
有輝の寝息が聞こえていることを確認し、ゆっくりと有輝の方へと近づいていった。
そして、琴弥は有輝に懐刀をふりかざした。

その時、有輝は目を覚ました。
「死ねぇぇ!!」
自分に刃を振りかざそうとしている琴弥。
有輝はとっさに身をよじった。
琴弥は有輝になおも襲いかかった。
「どうした?」
有匡と玉響が騒ぎを聞きつけて起きてきた。
琴弥は憎しみに満ちた目で有匡をにらんだ。
「許さない・・絶対お前らつぶしてやるから!!」
そう叫ぶと、闇へと消えていった。







琴弥、有匡父子を逆恨み。
有輝を襲撃する。
自分の罪の重さよりも、有輝達への恨みの方が凄まじいですね。
次回、絶望した琴弥は・・

Novel&Message by 千菊丸さん


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