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倫成の葬儀が行われた。
急死の知らせに、皆驚き、まだ信じられないといった顔で葬儀に参列していた。 その中で、琴弥は笑みを浮かばせていた。 (これで、邪魔者は消したよ・・) 琴弥は、有輝を追い落とすための秘策を練った。 一方、有輝は、倫成が殺されたのは自分のせいではないかと思い始めていた。 「あのとき僕が倫成に冷たくしなければ・・」 「お前のせいじゃないよ。アイツの心が弱かったんだ。自分の意志を琴弥に訴えることも出来ず、意のままに操られていたアイツが哀れだ・・」 弟を亡くした康成は、部屋に籠もっていた。 倫成の死は、周囲に波紋を呼んだ。 「倫成は自害したんだろ?雅和様を失脚した罪の意識で。」 「でも不自然すぎないか?山中で胸を突いて焼身自殺するなんて・・刃は胸を貫通して即死だったって、陰陽頭様が・・」 「もしかして琴弥じゃない?あいつ倫成が裏切ったから、邪魔者を消すために人を雇って殺させたんじゃない?」 「ありえるよ、やつなら・・」 琴弥はほくそ笑み、倫成の直衣を取り出した。琴弥は、直衣を護摩壇に投げた。 「裏切った報いは、ちゃんと受けさせないとね・・」 燃え上がる直衣を見ながら、琴弥は悪魔の微笑を浮かべ、不気味な笑い声をあげた。 Novel&Message by 千菊丸さん |