|
琴弥は自分を裏切った倫成を許すわけがなかった。 倫成を文観邸に呼びだした。 「身を隠しなよ。」 微笑みながら、倫成に逃亡を薦めた。 倫成は文観付きの護衛とともに、山荘へと連れて行かれた。 倫成は道中、不安だった。 琴弥を裏切った自分が、安全でいられるわけがない。だが琴弥は自分を助けてくれた。 だが、最後に見た笑みが妙に引っかかった。 京へと引き返そうと倫成が振り向くと、そこには白刃が閃いていた。 翌朝、有輝の元に狼英が血相を変えてやって来た。 「いいか・・よく聞け・・」 有輝は親友の激しく動揺した顔を、初めて見た。 「倫成が・・殺された・・」 Novel&Message by 千菊丸さん |