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玉響が政敵の元に嫁ぎ悲嘆にくれている頃、宮中、特に陰陽寮では、陰陽頭・賀茂忠之が窮地に立たされていた。
中宮崇子殺害容疑者として安倍雅和と陰陽生土御門有輝が追放処分となり、さらに陰陽博士である雅和が伊豆に流される前に死亡したとのことで、宮中はいまだ陰陽寮をマークしていた。 文観はこの機会がチャンスだとばかりに動いた。彼は中宮史子側の大臣と結託し、忠之を陰陽頭の座から引きずり下ろし、自分がその地位に座ることを企んだ。 中宮崇子殺害事件により、不祥事を出してしまった陰陽寮の宮中においての信頼は、地に堕ちてしまった。 この陰謀には、陰陽生の琴弥、倫成とその取り巻き達が関わっていた。そして政野将成も、加担していた。 権謀術数に長けている大臣達と結託した文観は、まさに鬼に金棒である。 忠之は帝の命により自宅で無期謹慎となった。 それは中宮崇子殺害事件から、わずか数週間あまりのことであった。 権力は、家柄・血筋、そして財産よりも実力本位という忠之のものから、賄賂や家柄・血筋を重視する中宮史子側の大臣達と、文観のものへと変わっていった。 狼英は、めまぐるしく変わる宮中の権力構図に、無罪の罪を着せられ死んだ父と、伊豆に流された親友を想った。 そのころ、有輝は伊豆の鄙びた(ひなびた)漁村で、過酷な労働にかせられていた。 権力が変わります。 文観が、動き出しました。 昔有匡さんを陥れたときと同じように、雅和さんの親友・忠之さんを陰陽頭の座から引きずり下ろし、陰陽寮の権力を握る。 ・・久しぶりです。 最近色々と忙しかったので、書く暇がなくて・・。 有輝はこれからどうなるんでしょうか? Novel&Message by 千菊丸さん |