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琴弥と倫成は、時間があっては、策を練っていた。 有輝を目障りにしている2人は、なんとかして彼を宮中から追い出そうとしていた。 最近宮中では、中宮崇子(たかこ)がご懐妊され、中宮崇子側の大臣と、中宮史子側の大臣とのせめぎ合いが続いていた。 「崇子様の御子が男の子だったら、僕たちには居場所はないね。」 文観は、史子側の大臣についていた。 「あの女さえ消せば、僕は父上と共に、宮中にいられる。」 琴弥はそう言うと、蝶を握りつぶした。 「そうだね、僕や兄上も。」 倫成もまた、史子側の大臣についていた。 「ねぇ、いいこと考えたんだ。」 そう言って琴弥は、倫成の耳元で囁いた。 宮中では、派閥争いが勃発。それに乗じて有輝を宮中から追い出そうとする琴弥と倫成。 この子達に天罰が下る日は、来るんでしょうか。 |