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有輝は、陰陽寮で仕事をしていた。 「有輝、この書類を、帝の元へ。」 「はい。」 有輝は忠之の手から書類を受け取り、清涼殿へと向かった。 清涼殿に着くと、帝は誰かと話し中であった。 有輝は御簾越しに聞こえる会話を聞き取った。 「・・文観、あやつはどうしておる?」 「有匡のことなら心配及びませぬ、主上。あやつは私の邸に監禁しております。」 有輝は目を見開いた。 父さんが・・監禁・・あの男に・・ その時、御簾が上がった。 「貴様、そこでなにをしている?」 有輝は、書類を持つ手が震えた。 この男は、母を殺した、仇。 有輝、文観と会う。 文観、またよからぬことをかんがえていそうです。 恐い男です。 |