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雅和は、何かと問題を起こす琴弥を追放することにした。 そう決めたのは、妻・玉響がこんなことを言い出したからだ。 「琴弥は陰の気に満ち、この家に災厄をもたらす。実際、琴弥は何かと問題を起こし、弟子達に迷惑をかけてばかりいる。このままでは弟子達が可哀想だし、お前の評判にも傷がつく。琴弥を追放させてはどうか。」 玉響の助言を受けた雅和は、琴弥の生活態度によって弟子達が強いストレスを感じていることがわかった。 (この子は素質があると思っていたが・・弟子達に辛い思いをさせるわけにはいかない・・) 雅和は琴弥を追放することにしたのである。 翌日。 琴弥の追放を、雅和は弟子達に告げた。追放を告げられた琴弥は泣きじゃくり、そこらへんのものを片っ端から壊し、暴れた。 「どうして、僕はいままで頑張ってきたのに!何で!!」 その時、有輝が遅れて入ってきた。 琴弥は有輝が自分を追い出そうと画策したのだと思いこみ、有輝につかみかかった。 「僕に勝ったと思ってるだろう!1番弟子だからって、僕を追い出す権利なんて、お前にはないはずだろう!」 「やめなさい琴弥、有輝は関係ない。」 どこからともなく文観が現れ、暴れる琴弥を取り押さえた。 「だって父上、あいつが僕を・・」 琴弥は憎しみに満ちた目で有輝をにらんだ。 「もうやめなさい。琴弥、従兄弟を憎んでどうする。すぐに被害妄想になるのはやめなさい。お前にも追放されるなんらかの問題があったはずだ。」 そう言うと、文観は有輝に向かって、気持ちの悪い笑みを浮かべ、琴弥を連れて去っていった。 「琴弥が、僕の、従兄弟・・」 突然暴かれた真実に、有輝はただ呆然とするしかなかった。 文観、有輝に琴弥が従兄弟だと告げる。 琴弥追放・・当然かな。人をいじめまくってたから。 ここで幼年編は終わりです。 次回は陰陽寮編です。雅和の元で暮らして10年の歳月が経ち、有輝と狼英は陰陽寮に。 そこで意外な人物と再会をする。 成長した有輝達の活躍を楽しみにしてください。 |