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有匡が脱走したことを泰成の文で知った文観は、その日一日中、琴弥を犯した。 文観は、有匡に出し抜かれたことに激しく憤っていた。文観にとって有匡の存在は、疎ましいものであった。呪力を奪われたとき、激しい憎しみと怒りで身を切り裂く思いであった。 有匡の行く先はわかっている。 有匡が連行された際、「唐土へ逃げろ」と息子に言ったのを聞いた者がいたからだ。 (私から逃げられると思っているのか、有匡。) 文観は不敵な笑みを浮かべた。 文観の新たなる陰謀が、いよいよ明らかに・・ストーカー坊主はどこまでも。 彼は自分に対してコンプレックスを抱いていて、自分にはないものを持っている有匡さんに対する嫉妬し、そして呪力を奪われたことによって、激しい憎しみを抱くことになったんではないでしょうか・・。 こわいなぁ。恨みだけで生きる人生。 本編でも怖いです。 近づきたくないです、この種の人には。 |