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鎌倉の高級宿に監禁されていた有匡は、京へと連行された。 「お前の顔を見ないと思うと、せいせいするよ。」 泰成は京へ行く道すがら、そう言ってはほくそ笑んだ。 「うるさいクソ野郎だ。そんなにしゃべりたかったら、豚でも相手にしてたらどうだ。クソにはお似合いだ。」 泰成は太刀を抜きかけたが、僧兵に睨まれたので、太刀をしまった。 「京にはお前みたいなクソがゴロゴロ転がってるんだろうな。」 ふふんと笑いながら、有匡はとらわれの身でありながら、毒を吐いた。 「黙らぬか!」 僧兵が長刀の柄の部分で有匡を殴った。 「ふん、クソの次は、力を誇示することでしか威張れぬサルか。」 そう言うと有匡は、縄をほどき、式神を呼んだ。 たちまち、行列は総崩れとなった。 どさくさに紛れて、有匡は脱走した。 有匡に逃げられたことに気づいたのは、箱根の関でのことだった。 「おのれ、有匡ぁ!」 泰成は激昂し、倒れてしまった。 有匡さん、毒吐いてます。 とらわれの身でも態度デカイですね・・脱走したけれど、有輝君達に会えるんでしょうか? |