陰陽師・土御門有輝

第13話:脱走


作:千菊丸さん
鎌倉の高級宿に監禁されていた有匡は、京へと連行された。
「お前の顔を見ないと思うと、せいせいするよ。」
泰成は京へ行く道すがら、そう言ってはほくそ笑んだ。
「うるさいクソ野郎だ。そんなにしゃべりたかったら、豚でも相手にしてたらどうだ。クソにはお似合いだ。」
泰成は太刀を抜きかけたが、僧兵に睨まれたので、太刀をしまった。
「京にはお前みたいなクソがゴロゴロ転がってるんだろうな。」
ふふんと笑いながら、有匡はとらわれの身でありながら、毒を吐いた。
「黙らぬか!」
僧兵が長刀の柄の部分で有匡を殴った。
「ふん、クソの次は、力を誇示することでしか威張れぬサルか。」
そう言うと有匡は、縄をほどき、式神を呼んだ。
たちまち、行列は総崩れとなった。
どさくさに紛れて、有匡は脱走した。
有匡に逃げられたことに気づいたのは、箱根の関でのことだった。
「おのれ、有匡ぁ!」
泰成は激昂し、倒れてしまった。









有匡さん、毒吐いてます。
とらわれの身でも態度デカイですね・・脱走したけれど、有輝君達に会えるんでしょうか?

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