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有輝は、泣きじゃくる妹たちを慰めた。 だが、母の亡骸を思い浮かべると、有輝は涙が出そうになった。 思い出がある家を焼かれて、もう居場所がない。 残された道は、ただ一つ。 京に行くこと。 鎌倉から京まで、大人の足で何日もかかる。こどもの足なれば、その倍はかかるだろう。 それでも行かなければ。今ここでグズグズしていたら、追っ手に追いつかれて、殺されるのが関の山だ。 「華月、もう泣くな。これから京に行くぞ。」 「京へ?」 泣きじゃくていた華月はいつしか泣きやみ、有輝を見上げた。 「そうだ、京へ行って、父さんを救うんだ。」 有輝はそう言うと、華月の手を引いた。 「大丈夫、母さんが守ってくれる。」 3人は、京に向かって歩き出した。 有輝達、京へ。 有輝君、たくましくなっていくな。 次回、有匡さんまた毒吐きます。 |