陰陽師・土御門有輝

第12話:長い旅路


作:千菊丸さん
有輝は、泣きじゃくる妹たちを慰めた。
だが、母の亡骸を思い浮かべると、有輝は涙が出そうになった。
思い出がある家を焼かれて、もう居場所がない。
残された道は、ただ一つ。

京に行くこと。

鎌倉から京まで、大人の足で何日もかかる。こどもの足なれば、その倍はかかるだろう。
それでも行かなければ。今ここでグズグズしていたら、追っ手に追いつかれて、殺されるのが関の山だ。
「華月、もう泣くな。これから京に行くぞ。」
「京へ?」
泣きじゃくていた華月はいつしか泣きやみ、有輝を見上げた。
「そうだ、京へ行って、父さんを救うんだ。」
有輝はそう言うと、華月の手を引いた。
「大丈夫、母さんが守ってくれる。」
3人は、京に向かって歩き出した。









有輝達、京へ。
有輝君、たくましくなっていくな。
次回、有匡さんまた毒吐きます。

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