陰陽師・土御門有輝

第11話:わき上がる怒り


作:千菊丸さん
琥龍は、焼けこげた土御門邸を見て、呆然とした。
有匡から知らせがあった時、琥龍は爆睡していた。
急いで駆けつけてみたら、邸は燃えていた。
(火月はどこだ?まだ遠くに行っていないかもしれねぇ・・)
琥龍は、幼なじみの名を叫びながら、暗い森の中を駆けていった。
森の開けた処に、見覚えがある単衣が見えた。
火月が好んで着ていたものだ。
嫌な予感がした。
「火月・・」
幼なじみは、胸に数本の矢を受け、静かに横たわっていた。
琥龍は火月の変わり果てた姿を見て、手負いの獣のような叫び声をあげた。
(ちくしょう、俺が早く行っていれば、火月は助かったかもしれねぇ・・)
琥龍は、自分に対してわき上がる怒りを、どこにぶつければいいのかわからなかった。









琥龍が登場しました。火月ちゃんにベタぼれの彼にとって、火月ちゃんの死はショックでしょうね。
彼は、自分を責めながら生きるんでしょうか。
今度は、禍蛇も出そうと思っています。

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