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「あっちに行けば、会えるよ。」 私はそういって、おくを指し示す。彼は素直に従った。 「扉の前で、会えるけど、一緒に行く事はできないから。来世でまた逢いたかったら、一緒に行かない 事。あなたのための扉も、あるのだから。」 届くのかどうかわからないながらも、とりあえず、言葉だけはきちんとかける。幸せになって欲しいか ら。遠くで、うなずいたのがわかった。私はほっとする。 「後は、まかせるわ。あの二人を同じ世界の同じ時代に生かして欲しい。ノネクスタンス、ノネクスタン ト、お願いします。」 見えない相手に、頭を下げて頼み込む。命令するのは、好きじゃないから。 「.........相変わらず、か。どうしてそこまで気にかける?」 きつい口調は、ノネクスタントか。そして、私の目の前に、ティーセットが出てくる。 「少し、話をしていきませんか?」 穏やかな口調のノネクスタンス。うーん、誘い自体は嬉しいんだけどな。 「ちょっと急いで会わなきゃいけない人がいるから。ごめんね。また今度。」 本当に冗談じゃなく、急がなきゃいけないことを思い出し、私は頭を下げてから、消え去る。 「逃げたか。」 「別に逃げたわけじゃあないんじゃないですか。多分、最後の一つをしにいったんでしょう。」 「ならば、わかっているんだな。お前達は、この顛末を。」 「破壊神?何故ここに来た?」 「皆、同じ事をきく。挨拶に来ただけだ。」 「あなたが、挨拶にですか?」 「お前達の仕事を増やした。よろしく頼む。」 「本当に、挨拶だな。」 「それ以外の事をして欲しいか?」 「しているじゃあありませんか。」 「創造主の面倒を見ているな。」 「...しょうがないだろうが。」 「......逃げられましたね。」 「逃げられたな。」 「もうちょっと遊んでいってもいいのに.........仕方ないでしょう。仕事をしますか?」 「増やされたしな。」 |