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晴れた森の中、ぽかぽかと陽気も良く風が心地よく気持ちいい
次の街へとのんびり歩いていた。この所いったて平穏だ 少し前を歩くリナがぴたりっと足を止める 「どうした?リナ何か落ちてるのか?拾って食べるなよ」 すぱぱぱーんすばやく現れたスリッパでふっとばされた、 い・痛い・・・しかし、どこから出て来るんだ、そのスリッパ・・・ 頭をさすりながら覗きこむ、リナの小さな手のひらに赤い花びらが乗っている。 「あんたと一緒にしないでよ、これよ、」 花だよな、でもなんで嬉しそうなんだ?リナが言った小さな花の名はどこかで 聞いたことがある気がする、どこでだったか・・・・? 「ほら、こうやって使うのよ」 小さな花びらを爪の上でそっと擦り、ほのかに染まった爪を嬉しそうにオレに見せた、 ああ、そうだ、思い出したリナに出会うずっと前、ふらりと立ち寄った小さな村で 見た幸せそうなカップル、白いベールに鮮やかに染まった爪が印象的だった。 宿屋のおやじが言ってたっけ、この村の古くからの言い伝えで生涯たった一人の 人が見つかった時、愛の告白の時に小さな袋に一杯摘めた花弁を送ると その花で鮮やかに染めた爪で嫁いで来ると生涯幸せで暮らせると・・・・ 「綺麗でしょ、小さい時友達のお母さんがよく染めてるのを見せてもらったんだ なんでもとっても大切な花なんだって言ってたけ・・・。」 透き通った白い手に鮮やかに染まった爪が映える、あの村で見た花嫁とリナがだぶる リナの栗色の髪に白いベールは綺麗に映えるだろう・・・ 「ガウリィ・・・??なによじっと見て」 花嫁姿を思い浮かべていたなんて口が裂けてもリナには言えない いつもの様にリナの頭をくぽんぽんと撫でる 「どうせお子様には似合わないって言いたいんでしょ!」 怒って手を払いのけスタスタと一人で歩いて行く 「おい!リナ!!」 赤く咲き乱れる花とオレだけが残された リナはこの花のことを知っているのだろうか・・・・? 愛の告白か・・・生涯幸せに・・・ 今の関係を壊したくない・・・望んで拒絶されたら・・!? いや・・・違う・・・・ずっとこの心の底にあるオレを見てほしかった どんなにこの腕に抱きたかったか、唇を塞ぎ全てを自分のものにしたかったを 風がオレの周りを吹き抜ける足元で小さな花が揺れる 「リナ・・・待てよ」 歩くリナの背中に追い付く、呼びかけても返事もしてくれない 少し強引にリナの手を取る、 細いな・・真っ赤になったリナがこっちを向く 「が、ガウリィ・・・なによ!」 引き寄せたリナの小さな手のひらに赤い花弁をそっと乗せる 大きな瞳がにオレを見上げる 「オレの気持ちだ・・・・」 不思議そうに手のひらの花弁とオレを交互に見つめる 「それって・・・どうゆうこと?」 知らなかったのか? 強張っていた口元が緩む、肩の力が抜ける 一大決心をしてリナに思いの丈をうち明けたつもりが伝わってないなんて・・・ 「ガウリィ??」 見上げるリナの瞳・・・華奢な手足・・・愛しい少女・・・ 誰の物にもしたくない・・・思いが溢れる・・・・リナの手を引よせ強引に抱きしめる 「ちょ・・ちょっとガウリィ!はなして!!」 腕の中でリナが暴れるがオレの力に適うはずもない 「リナ・・・リナ・・・たのむ聞いてくれ・・」 しばらく暴れていたがオレの切羽つまった声に大人しくなる 頭まで真っ赤にしたリナが呟くように問いかける 「こんなことまでして・・・なんなのよ聞いてほしいことって・・・」 そっとリナを離すと真っ赤に染まった耳元に囁く 「あのな・・・リナ・・・・」 二人の間を優しい風が吹き抜ける、リナの手のひらから花弁がこぼれ 落ちる・・・深紅の瞳が大きく見開かれる その日はオレにとって生涯忘れることの出来ない1日になった。
おわり |