Desire

作:千菊丸さん



Part8.第1の戦い―烏合の衆―

ここは花月の屋敷の地下室。
鬼達の巣窟。
今にも暴れ出しそうな鬼達。
その鬼達の上に立つのは、花月。
今夜は、新月。
月1回行われる、鬼達の集会。
鬼達が騒ぐ中、厳かに花月が登場する。
金糸で縫い取られた直衣を纏い、髪を結い烏帽子を被っている。手には金の扇子を持っている。
「皆の者。」
威厳のある声が響く。
「我らの最大の敵、安倍晴明がこの地にやって来た。あの忌まわしい鬼狩りの娘もだ。」
あたりで怒号が響き渡る。
「冗談じゃねぇ!」
「奴らの思う通りにさせるか!」
花月は扇子を叩いた。
「皆の者。あの娘と、晴明を殺せ!そしてその首級(しるし)を三条河原にさらせ!」
わー、わー
花月様万歳ー!
鬼達の歓声が地下室にこだまする。
そして2時間後ー
カラスの大群が夜空を飛ぶ。
その正体は花月の部下の鬼達。
向かうは美那子と晴明がいる住宅街。
草木も眠る丑三つ時。
美那子は熟睡していた。
「うーん、ムニャムニャ・・明日も頑張れそう・・」
美那子は寝言を言っていた。
と、突然。
ガッシャアーン
1階の玄関の窓ガラスが突然割れた。
美那子は飛び起き、階段を駆け下りた。
そこで美那子が見たものは・・
カラスの大群だった。
だが、普通のカラスとは違う。
カラス達は、一斉に美那子に襲いかかってきた。
美那子はとっさに台所からバーベキュー用の串と出刃包丁を取りだし、カラスにそれを突き刺した。
「このっ、このっ」
だがカラスの数は一向に減らない。
とうとう美那子はカラスに取り囲まれてしまった。
やられる。
そう思った時、数十羽のカラスめがけて槍が飛んできた。槍は見事に命中した。
「美那子、大丈夫か?」
渡辺家の六男で槍の名手である左之助である。
上から続々と一、新八、歳三、総司、晴明が降りてきて2人に加勢した。
カラスは全滅した。
だが、戦いはまだ終わっていなかった。
花月は、新たなる刺客を差し向けた。
「このままでは終わらせぬ・・」



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