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Part.49 卒業 弓月と美那子は、総司たちや近所の人々に助けられながら、2001年3月8日ー。 卒業式を迎えた。 卒業式の1ヶ月前、2人の出席について職員会議が開かれた。 そこで、熱い議論が交わされた。 まず口火を切ったのは教頭だった。 「本校にあるまじき行為をした生徒は、卒業させるべきではありません。」 敬助がすかさず反論した。 「何を根拠におっしゃているんですか?」 教頭は黙っている。 「不純異性交遊は犯罪ですよ。それを犯した生徒が本校にとどまると他の生徒がカッコイイ と真似してしまうのではありませんか?」 場違いの発言をする若い教師。 それをぴしゃりと跳ね返す教師。 「場違いな発言は控えたまえ。」 それから2時間にも及ぶ激論が交わされ教頭は2人の卒業式への出席を渋々認めた。 そして卒業式当日ー。 会場には来賓として花月が招かれていた。 その腕には3ヶ月になる姪を抱いている。 生徒の名前が1人ずつ呼ばれ、卒業証書が渡された。 そして2人の名前が呼ばれた。 弓月と美那子は、それぞれ壇上に立ち、証書を受け取った。 こうして2人は短くて長かった3年間の高校生活を終えた。 その後弓月は医師となるためとある有名な医科大学を受験し、見事合格。 一歩一歩医師への道を歩んでいる。 美那子は過去に書いた小説を添削して完成させ、その小説は新人賞に輝いた。 現金100万円と、楯が贈られた。 それから3年後の話を、次の機会にお話することにしよう。 |