Desire

作:千菊丸さん



Part.44 一大事

弓月が電車にはねられた。
美那子は一瞬、心臓が止まりそうだった。
病室に駆けつけたとき、弓月の意識は既になかった。
美那子は1日中弓月の傍を離れなかった。
(弓月・・お願い・・死なないで・・)
美那子は、星に願いを込めた。
翌朝。
弓月の意識はまだ戻らない。
そんな中美那子は、身体の異変に気づいた。
生理が2週間も遅れてる。
まさか、そんなはずは・・
美那子は半信半疑で薬局で妊娠検査薬を購入した。
結果は陽性だった。
美那子は産婦人科で検査を受けた。
「今3ヶ月です。予定日は12月中旬です。」
美那子の予感は当たっていた。
その夜、美那子は長崎から帰ってきた総司にその事をうち明けた。
「で、産むんですか?」
「わからない・・突然だったから・・」
「だったら、お産みなさいよ。」
総司は優しい眼差しを美那子に向けた。
「私が堕胎しろって言うと思いますか?血を分けた可愛い妹に。
私はいつでも美那子の味方ですよ。」
「総司兄ちゃん、ありがとう。」
美那子は総司の一言で出産を決意した。
夕食後、家族に妊娠したことと、出産することを報告した。
歳三は案の定怒り狂った。
歳三は美那子に拳骨を喰らわした。
「俺は絶対に許さないからな!」


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